2012年4月のクイズ


〔Popular?〕
Q.鈴木さんと佐藤さん。現在のモーニング娘。のメンバーにいるのはどっち?あるいはどっちもいる?あるいはどっちもいない?
A.どっちもいる
9期メンバーの鈴木香音(かのん)と、10期メンバーの佐藤優樹(まさき)が在籍している。
●2択と見せかけた、変則的な4択問題。内容的には大したことないが、問題文としては今年作った中で一番気に入っている。


〔「ツーペア」は"Two Pair"でも"Two Pairs"でもいいみたい〕
Q.トランプゲーム「ポーカー」の役の一つ「スリーカード」。正しい英語で言うと"Three of a 何"?
A.kind
●同様に「フォーカード」は"Four of a kind"。


〔よく見てみよう〕
Q.その47階には展望スカイレストラン「ルーク」がある、東京都中央区に位置する超高層ビルは何?
A.聖路加タワー(「聖路加ガーデン」も正解とします)
問題文の「ルーク」に注目してみよう。「ルーク」はSt.Luke、すなわち聖ルカのこと(「聖路加」は「せいるか」と読むのが正しい)。
「聖路加ガーデン」は、商業施設・オフィスの入った「聖路加タワー」とマンション・ホテルの入った「聖路加レジデンス」から成る複合施設。


〔こうして見ると・・・〕
●私が「面白さ」を感じるクイズは、今までに無い要素を含んでいるもの、というのが一つあるのかな。だから、今までにない問題文のパターンとか、今までクイズで聞かれたことのない(≒私がクイズ以外で知った)知識を問う問題を好んで作るんだろう。
●クイズ番組等で聞きまくった問題って、私は正解しても面白くない。というか、既に「面白い」とかいう次元とは別のことろに行ってしまっているような気もする。
●じゃあ、今までクイズで聞かれたことのない知識を問う問題なら何でも面白いと感じるかというと、それも違う。
●例えば「Q.建築に用いられる構造の種類で「RC」は鉄筋コンクリート構造のことですが、「SRC」といえば何構造?」「A.鉄骨鉄筋コンクリート構造」という問題は、私にとって全く面白くない。
●しかし「Q.建築に用いられる構造の種類で「RC」は鉄筋コンクリート構造のことですが、「SRC」といえば何構造?」「A.鉄骨鉄筋コンクリート構造(Steel Reinforced Concrete)」となれば、途端に面白くなる。「SはSteelの頭文字か!そういえば「鉄骨鉄筋コンクリート」って言葉も全く初めて聞いたわけでもなかったな」と思うのである。
●私はこの問題に「超鉄筋コンクリート構造」という解答を用意した。SはSuperの頭文字と推測したのである。推測で答えが導き出せる問題も、私は非常に「面白い」と感じるし、好んで作る。ずいぶん昔にも書いたかも知れないが、クイズは「知っている=正解、知らない=不正解」だけではない。いろいろな情報を組み合わせて知らない問題に正解する快感というのもある。この点に今まで光が当たっていないことは非常に残念である。
●答えが「○○の法則」になるような、クイズによく出るパターンで、かつ推測しようのない問題が、最近の「難問」をうたうクイズ番組には多い。上記を鑑みれば、私が「面白い」と思う問題とは最も遠い位置にある。どうりでちっとも面白く感じないわけだ。クイズに深入りしていない一般視聴者なら「何でこんな難しいこと知ってるの?凄い!」という反応も出てこようが、「クイズによく出るパターンだから覚えたってだけ」というカラクリを知っているから、別段凄いとも思わない。
●とにかく、面白い問題を作り続けていきたいもんです。クイズは本当に面白いですから。


〔本s〕
Q.大リーグの通算最多ホームラン記録は、バリー・ボンズの何本?
A.762本
73本を記録した2001年以外のシーズンでは、50本以上すら記録しておらず、薬物疑惑も根強い。
●数字が答えになる問題は面白くないというのが通例だが、盲点を突くような問題であれば面白くなりうるという例のつもり。仲間内で出題した際の反応は上々だった。答えの数字もある程度の範囲で見当がつくし755本より多くて868本よりは少ないということは大抵の人がわかるでしょう)。
●ただし仲間内では正解が出なかった。ちなみに私は数年前に「正解が出なくても展開していくクイズのパターン」を見つけたので、正解が出ないことに何の後ろめたさもなくなっている。




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