昭和の記憶が蘇る!「ど忘れ解消クイズ、それ、なんだっけ!?」(2016年3月6日19:00-20:54 BSジャパン)録画視聴

●最近書店に行くと「昭和の出来事」をテーマにしたクロスワード本を結構見かける。同じ層をターゲットにすれば、BSなら十分な視聴者が得られるということなんだろうか。
●番組案内によれば「知識を競うのではなく、記憶を呼び覚ます新感覚のクイズ番組!」なんだとか。あらゆるクイズ番組にそういう要素は含まれていたはずなんですが・・・。
●「ど忘れ解消」と「曖昧な記憶を呼び覚ます」は根本的に違う気もするが、まあそれは不問に付すとして、この手のクイズは出し方次第。あまりに簡単だと「はっきり記憶に残っているので面白くない」し、重箱の隅をつついてしまうと「そもそも記憶に無いから面白くない」になる。制作者のセンスが問われるパターン。
●わたしも年々記憶が薄れているので、大いに楽しませてもらいたい。

・ずん飯尾がナレーターか。いいね。
・勝ち負け無しは確かに新感覚。みんなで協力して解答を導くということか。
・解答者(北村総一郎、五月みどり、石田純一、高橋ひとみ)の会話を楽しむ感じになりそう。にしても五月みどり76歳なの!

・司会者(天野ひろゆき、相内アナ)が解答者と同じ円卓に座っている画は、意外と斬新かも。

・東京五輪最初の日本人金メダリストが誰かわからなかった。リアルタイムでない事柄は時系列にされると弱い。
・北村総一郎のヒントの出し方が強引で面白い。
・関連問題が次々と出るのか。雑談中に次の問題の答えが出そうで怖い。
・「アベベは東京五輪では靴をはいていた」ってのは当時の人でもあまり知らないのね。

・美空ひばりに関する問題の1問目が「国民栄誉賞」なのがクイズ的。
・「太陽の季節」のポスターのクレジットは南田洋子>長門裕之なのか。
・やっぱり雑談中に次の答えが出た。でも別にいいのね。
・当時のファッションの内容まで問われると弱いね。
・「山下真司」が「ラガー」と結びついてしまう!あれは渡辺徹だ。ああ、ど忘れ!
・「スニーカー」かぁ。80歳の北村さんに負けるとは・・・。

・CM問題。女優の名前とか本当に出てこなくなった・・・。
・大原麗子のCMは覚えてるな。監督が市川崑だとは知らなかったけど。
・スポンサー関係なくCMをネタに雑談できるのはBSの良さ。

・本人に関するクイズ。バラエティ的。
・「スリーアミーゴス」結成が20年近く前か。1人思い出せないや(後で調べたら小野武彦)。

・懐メロ。イントロじゃなくて、曲を流しながら出題を続けるっていうのも新しいね。
・新御三家の名前は出てこないが、斉藤工は瞬時に出てくる五月みどり。

・「ホァンホァン」が私のとってのリアルタイムパンダなんだよなあ。

・一文字出して答えさせる。脳トレ系。
・「風立ちぬ」か。「風は秋色」が先に浮かんだが。
・大竹しのぶは寅さんのマドンナ役はやっていなかったんだ(後で調べたら出演はしている)。

・「熟女B」は何度聴いても凄い!「時には娼婦のように」から「ホテル」に連なる、なかにし礼の確信犯的作品の一つ。
・石田純一のDVDを見せられる時間・・・。

・ビートルズ来日時の映像は興味深い。記者会見とかノーカットで見たい。
・どの万博にも行ったことないなあ。
・これまで早押し無し。「太陽の塔」を描かせる問題で、やっとフリップが登場。
・これって正しく覚えていても正しく描けないよねえ・・・って、全然正しく覚えてなかったわ。

・最後に番組タイトルをど忘れするというオチ。

<総評>
●出題のパターンが多く、2時間飽きさせないようにという工夫は感じられる。ジャンルがポジティブなものに限られるのは(事件・事故をテーマにした問題は無し。東京五輪で円谷幸吉に関する出題があっても彼のその後に関する言及は無し)仕方ない気もするが、個人的には不満。
●勝ち負けを無しにして全員で答えを導く形式にすることで、問題の難易度に対する不満が解答者から出てこなかったのは、上手いやり方だと思う反面、クイズ番組としてどうなのかと思ってしまう(視聴者目線での競争意識の持ち方が難しい)。
●とはいえ、全く記憶に無いはずの問題でも、他人から発せられた情報によって正解できるというシーンがいくつかあったのは、私にとっても面白い発見だった。その意味では確かに新感覚だった。

<満足度>
★★★★☆
番組としては楽しかったが、勝敗を競わないクイズ番組に満点をつけるわけにはいかない、ということにしておく。でも、「話の泉」って勝敗を競わなかったはずだし、「クイズ番組とは勝敗を競うものである」とも言い切れないんだよなあ。いろいろと考えさせられます。



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