2019年9月のクイズ


〔配信行為〕
Q.「BIG6.TV」(ビッグシックス ティービー)が毎年春と秋に無料でライブ配信しているものは何でしょう?
A.
東京六大学野球の試合(リーグ戦)
インターネットスポーツメディア「SPORTS BULL」内でサービスを展開中。
ちなみに(一財)東京六大学野球連盟のサイトはwww.big6.gr.jp。


〔That's why...〕
Q.「クイズ甲子園」を商標登録している、朝日放送が中継する「夏の甲子園」のスポンサーでもある企業はどこでしょう?
A.わかさ生活
女子野球の運営でも知られる、「ブルーベリーアイ」でおなじみの総合健康企業。「クイズ甲子園」は公式サイトにある、ポイントサービスの名前。


〔I don't know why...〕
「問題の先を読んで答えるのが早押しの醍醐味」というのはよくわかるのだが、いつしか「先を読む」というのが「(データも活用しつつ)推測する」から「過去のデータをそのまま引っ張ってくる」になってるのに違和感がある。データ量と検索速度だけの勝負に興味は湧かない。
●15日の上記ツイートが、1週間足らずで約10万インプレッションと普段より2桁多い反応を得た。同じようなことは何度も呟いてきたつもりだったので正直驚いている。
反応が大きいので、こちらに記録するとともに少し補足をしようという趣向。
●前者と後者の区別がつかない人もいる、という反応があったので、超わかりやすい例として「アマゾン川で」を挙げておこう。「第6回史上最強」での西村さん(単独だと「さん」付けになるのも「HEY×3」の千春と同じ)は、見事に先を読んで「ポロロッカ」と答えた。番組内でも説明があった通り「で」の部分で答えを絞ったわけだが、「この番組の決勝の早押しにふさわしい問題である」ということも推測の一要素であったろう(西村さんにとって、この番組の決勝早押しは4回目だった)。
●しかし、その後「アマゾン川で=ポロロッカ」は記号のようになる。重要なのは、本来は決してそこで答えが限定される問題ではないということだ。例えば「アマゾン川で見られるポロロッカとは、どのような現象でしょう?」という問題だって、クイズとして何もおかしくない。しかし、この問題を出せば「引っかけ」扱いされるだろう。かくして「アマゾン川で」で始まる問題の答えは限定されてしまった。
●「アマゾン川で」はTV番組発の有名なケースだが、同じような「記号化」がクイズコミュニティ(大小問わず)の中で少なからず起こっているということなのだろう。
●だた、私は「記号化」されることが悪いことだとは思っていない(私が今更それを覚えて、クイズコミュニティに入っていく気は無いと言っているだけ)。問題数が限られているクイズゲームがそうなっていくのは必然だし、「正解しないと展開しない」というクイズの性質(本当は変えることもできるが)や、互いに問題を出し合う中でコミュニティの「共通認識」を否定することへの怖れもあるだろう(それを互いに「容認」というか「歓迎」していた、私が在籍していた頃のTQCがいかに異質だったか)。
●だとすると、そうした「記号化」の傾向を堂々と打破できる力を持っているのは「プロ」だけなのだと思う。実際に、田中健一さんの「なんちゃら甲子園(?)の第1問」もそうだし、「99人の壁」の「イントロダクション」もそう(問題への過大評価と正解者への過小評価は気になるが)。プロがそうした問題をしっかり作っている限りはクイズが収束することはないと信じている。
●さて、果たして「実力日本一」とやらを決める大会の作り手には、そうした矜持があるのか?非常に興味がある(大会自体に興味は湧かないけど)。


〔That's the way〕
Q.「特定保健用食品」をはじめとする「保健機能食品」に表示することが義務付けられている、「食生活は」から始まる一文を正しく言って下さい。カンニングあり。
A.「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」
「保健機能食品」は特保の他、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」の3ジャンルに分けられる。
上記に含まれない「いわゆる健康食品」についても同様の文言の表示が望ましい、というのが消費者庁の見解。
●まあ、仲間内で早押しをする場合には、各自が飲み物を用意していることが多いので、健康に気をつけている人が有利になればいいよね、という感じです。私は今まで通り、何物にも囚われない自由なクイズを作って発表していくのみ。





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