2018年4月のクイズ


〔「門」題〕
Q.パリの観光名所「エトワール凱旋門」があるのはシャルル・ド・ゴール広場ですが、ベルリンの観光名所「ブランデンブルク門」が面する広場の名前は何?
A.パリ広場(Pariser Platz<パリーザ・プラッツ>)
プロイセン軍がナポレオン戦争でパリを占領し、門の上部にあったヴィクトリア像を奪還した際に、「カレ(四角形の意)広場」から改称された。
●なお、「シャルル・ド・ゴール広場」は1970年に「エトワール広場」から改称されたもの。

●まず、この問題は「クイズ」としては間違いなく成立している。
●では「競技クイズ」としてはどうなのか。私にはわからない。しかし、初心者がせっかくパラレル問題を上手く作ってみせても、「真珠」と「ダイヤモンド」を対比させるのは美しくない、とか言って悦に入るくらいに「進化」なさっているのだから、きっと弾かれるのだろうな。別に「クイズ」として成立しているからいいけど。
●あ、今回の本題はそこではなく、アクセントの話だった。この問題は「TQC35th」対策として実際に出題したのだが、私はどこにアクセントを置いて読んだでしょう?
●答えは最初の「パリ」の2文字である。本来、「ブランデンブルク門」と「エトワール凱旋門」あたりを強く読むべきだとは思うが、あえて最初の2文字を必要以上に強調し、あとは平板に読んでみた。それが逆にヒントになるし、答えを発表したときに(この問題はスルーだった)「なるほど」となるからだ。セオリーは絶対ではない。

●新学期。初めてクイ研の「門」を叩いた方も多いかと思います。どうか自由な発想で問題作りをして欲しいし、それを周囲は寛容に受け入れて欲しい。そして私は、「門」の内側にあるものだけがクイズじゃないよ、ということを示し続けます。



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