「ユーラシア・グループの社長は誰？」
本来これでいいんですよ。この知識を持ってる人にポイントを取って欲しいんですよ！
でも、ちょっと無味乾燥すぎる。その知識を持ってない人に刺さる部分が無いからなあ。そして何よりも、「ユーラシア・グループ」と称される組織が複数存在する場合を鑑みて、少し情報を足す必要がある。
「毎年、世界の10大リスクを発表しているユーラシア・グループの社長は誰？」
これで「ああ、あの組織か」と思う人もいるだろう。ただ、知識十分な人が「10大リスクを」あたりで押して「ユーラシア・グループ」と答えてしまう可能性がある。本来の望みとは真逆の結果になる恐れがあるのだ。
「競技」に溺れてお手つきする奴は勝手に沈めばいいが、知識十分な人が正しく日本語を理解した上での推測によってお手つきになるのは本意では無い。問題文を修正して防げるのであれば当然そうする（もちろんその場合でも正しい日本語であることは大前提）。
「ユーラシア・グループは毎年、世界の10大リスクを発表しているシンクタンクです。この組織の社長は誰？」
誤答される恐れのある単語を一番最初に持ってくる。これでいいだろう。
いや、待てよ。「シンクタンクです。」あたりで押して「ロシア」（最近発表された2023年版のリスク第1位が「ならず者国家ロシア”Rogue Russia"」）と答えてしまう可能性があるなあ、知識が十分すぎるが故に。どう防ごうか。
「ユーラシア・グループは、毎年、GZERO(ジーゼロ）サミットを主催し、世界の10大リスクを発表しているシンクタンクです。この組織の社長は誰？」
なんか「アタック25」の問題文に似てきたな。「GZERO」はその組織の社長の造語なので、知識十分ならヒントになるかも。
あれ？「社長」でいいんだっけ？あらためて検索。「代表」と書いてあるところもある。組織の公式サイトでは「プレジデント」か...
「創設者」でもあるから、そっちにしよう。少し補足も加えて。
Ｑ．ユーラシア・グループは、毎年、GZERO(ジーゼロ）サミットを主催し、世界の10大リスクを発表しているシンクタンクです。この組織の創設者である国際政治学者は誰？
Ａ．イアン・ブレマー
●1998年に創設。「世界の10大リスク（Top Risks）」は創設年から発表している。
●GZEROサミットは「リーダー不在の世界」の重要課題を取り上げる会合で、基本的に日本で開催されることになっている。昨年の第6回は3年ぶりにオフラインで行われ、ブレマー氏も共同議長を務めた。
●「競技」への気遣い（例の「気持ち良く正解してもらう」とかいうやつも含め）を無視しても、これだけ変化させないと成立しない。疲れる。思いつきを思い切り押しつけられる謎解き問題の方が何倍も作るの楽だわ。
〔コラボ問題〕
Ｑ．これ↓は何と何のコラボ？
Ａ．「ドラえもん」と「東京ばな奈」
●いろいろ微妙だけど本当なんだからしょうがない。
●自腹で購入しましたが、東京都の税金使えませんかね？領収書はどっか行っちゃいましたけど。
ＢＡＣＫ ＨＯＭＥ