QUIZ BOOK REVIEWのコーナー

●"WQC(World Quizzing Championships)2018"を前にしてTwitterに掲載した外国のクイズ本レビューを、加筆・修正の上で掲載します。


"15 to 1"シリーズ
初めてイギリスを訪れた際に観た番組「15 to 1」の本。小気味よくQ&Aを重ねていく形式なので、問題文は短めで平易な文章。解説は一切なし。真ん中の「2001 for 2001」(2001年の放送で使用された2001問ということだろう)は完訳済。



"CASH CAB"
世界的人気番組の米国版の本。"RED LIGHT CHALLENGE"や最終ボーナス問題(映像は無し)など、番組に忠実な構成で乗客(=挑戦者)気分を味わえるのも良いが、特筆すべきは舞台となるNYのタクシー事情や名所に関するコラムの充実ぶり!ウルトラクイズ好きなら是非。



"Perfect PUB QUIZ"
PUBでのクイズ大会を最低限成立させることを意識した「4ラウンド(各10問)+2問」を1セットとして、見開き2ページで掲載。これが100セット以上ある。前書きには、大会で更にクイズを追加する場合の企画案まで!PUB QUIZと題された所有本の中で最も実用的。



"THE BEATLES QUIZ BOOK"
マニア向け。イギリスの本だが、何故かカナダで購入。オール4択。約半分解き終えて正解率は6割弱。表紙にもある ”and the music of their time”に関する問題が結構あり苦戦するが、当時の音楽シーンの勉強になる。



スウェーデン版の「クイズミリオネア」
ストックホルムで購入。スウェーデン語は全然読めないので、1,000クローナ(1問目相当)の問題群にあった「アバ」の4人の名前を答える問題以外、全く意味がわかりませんでした。
※これだけだとレビューにならないので、「ミリオネア」関連の補足情報。かつて発売されていた日本版「ミリオネア」のPC版ゲームソフトにおける「みのもんた」の台詞は、イギリス版を忠実になぞっているので、本家の正解発表の雰囲気がわかる。



"KEN JENNINGS'S TRIVIA ALMANAC"
"JEOPARDY!"が生んだ最強クイズ王の本。元日~大晦日を1日1ページで、その日に起こったトリビアな出来事を2~3ネタ紹介し、各ネタをテーマとする10~20問程のクイズを掲載。テーマ内の問題の振り幅の広さ、難易度設定(3段階×5問が多い)の巧みさはプロの仕事。



"The Ultimate Trivial Pursuit Question & Answer Book"
Trivial Pursuitの派生本から、初代ゲーム盤を知る身にはたまらないデザインのものを紹介。誕生25周年に集大成として出され、2,500問以上を収録。(派生本は些末な時事問題が多い傾向があるが)これは基本的な問題が多く、英語のクイズの入門書として使える。



"HOW TO RUN A QUIZ"と"QUIZ SETTING MADE EASY"
英国ならではの、(PUBなどで行う)一般クイズ好き向けの大会開催用ノウハウ本。最初の1/4程に、必要な道具や不適切な問題例、企画の紹介等があり、残りは実践例としての問題集。 左(簡単な早押し機の回路図まで載ってる)は絶版のようだが、右はKindleで読める。



"MASTERMIND QUIZ BOOK"
I've started so I'll finish.(番組の決めゼリフ)
結局、WQC対策として読み込んだのは、解説は無いがアカデミックな問題が多いこの番組本。Spcialist Subject(解答者が指定)30問とGeneral Knowledge30問が交互に並んでおり、それが60セット以上ある。現在も格闘中。





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