その2 テーマ「勘弁してよ!」

解答他 

Q1.直訳すると「もし神がお望みならば」。こちらの人々が、将来の不確かさを述べる際によく口にする言葉といえば?
A1.イン・シャー・アッラー(インシャッラー)

●ある程度覚悟はしていたが、時間や期日の約束が守られないことには困惑することが多い。
●私はまず、名刺の修正に1週間待たされ、この「イン・シャー・アッラー」の世界を痛感させられた。
●また、「イカーマ」と呼ばれる滞在許可証が必要(これがないと免許証も銀行口座もさらに自分の航空貨物も手にすることができない)だが、私の場合「イカーマ」が取れたのが到着2週間後(標準的な早さ)。航空貨物はそこからさらに2週間かかって、先日ようやく引き取った。
●というわけでようやく荷物が増え、長期滞在者らしくなってきた。荷物からCDを取り出し、毎晩「かぐや姫」聴きまくり。「置手紙」は何度聴いても泣ける!

Q2.私はこちらに来てからというもの、毎週土・日に1度も休まず出勤していますが、その最大の理由は何?
A2.土・日は平日だから

●こちらの休日は木・金。「戦時体制」で何度か木・金に「休日出勤」は経験した。
●別に休日の曜日がずれただけなのだが、土・日に出勤するというのが損をした気分になる。
●家では「NHKワールドプレミアム」という海外向け放送を主に見ているのだが、時差の関係もあり、出勤前に「武蔵(再)」とか「のど自慢」が放送されている。それが「損をした気分」を増幅させているのである。
 

Q3.リヤドは、しばしば40度を超える暑さになっています(それでも今年は涼しい方らしいですが)。さて、そうした暑さの中で外を歩く場合にムタワ(宗教警察)から注意を受けることがあるのは、「半袖姿で歩いた時」「サングラスをかけて歩いた時」のどっち?
A3.「半袖姿で歩いた時」 

●宗教警察がいるってのが凄い・・・。
●注意される理由は風紀上のものだが、注意されなくとも半袖姿は避けた方が良い。というのは、紫外線がメチャメチャ強いらしいのである。故に、サングラスは外出時の必須アイテム。

Q4.大正2年、愛媛県生まれ。現在の私の勤務先や、私の住まいの設計に携わった建築家で、居住性や機能性を軽視した建物作りで知られるのは誰?
A4.丹下健三

●一例ですが
   窓小さすぎ。

 

Q5.サウジにもインターネットのプロバイダは存在します。しかし一部のサイトには規制がかけられ、見ることができないようになっています。次のサイトのうち、現在規制されているサイトを全て挙げて下さい。

1.ギネスビール(www.guinness.com)
2.JRA(www.jra.go.jp)
3.YAHOO(www.yahoo.com)
4.Web現代(www.kodansha.cplaza.ne.jp)
                 
A5. 2.JRA

●↓こんな画面が出てくる。


●全般的にギャンブル系のサイトへの規制は厳しいように思う。
●ただ、人力でやっているので、結構問題ありそうなサイトも見れたりする。
●なお、サウジでも競馬は行われているが、賭けではなく「1着になる馬を投票して、当たった人の中から抽選で賞金プレゼント」という形をとっている。




細かい不平不満を並べてみましたが、基本的には楽しい毎日をおくっております、ご心配なく(どうやら私はアラビア語を見るとテンションが上がる体質のようです)。


フリートーク

●リヤドでの最初の1週間はホテルで過ごすこととなった。日本や欧米と変わらぬ質の高いホテルである。当然客も私のような日本人や欧米人が多い。なので、TVもNHKや欧米系のチャンネルが多い。というわけで、ロンドン同様ホテルのTVでクイズ番組探しまくりの生活となった。
●とはいえ、開戦直後の話。大半のプログラムは「戦争特番」となっていた。ここで目を引いたのは、いくつかあるアラブ系のチャンネル。とにかく映像がキツい。イラク人の死体を平気で映している。新聞でも棺桶に入れられる血まみれの赤ん坊の写真(しかもカラー・・・)など、まさに「勘弁してよ!」というものが多く、さすがに心が痛んだ。
●話をクイズ番組に戻そう。ここでの最大の収穫は“JEOPARDY!”を見れたこと。「どうせクイズグランプリじゃん」という先入観があったのだが、早押しの方法と問題作りに「視聴者を置いて行かない工夫」がなされており、感心した。テンポの良さもGOOD。
●他に印象に残ったのは日本でもやってた「クイズ・スクエア」(古いねえ)のハリウッドスター版。私には、真ん中の席にいたウーピー・ゴールドバーグしかわからんかったけど。
●で、一番面白かったのは。イタリアの“PASSAPAROLA”という番組。勝ち抜き方式なのだが、様々なパターンが盛り込まれており非常に興味深かった(言葉がわからなくても、形式は見ればわかる)。私がホテルにいる間、奇抜な髪型の若い女性がずっと勝ち抜き続け、20万ユーロを超える賞金を手にしていた。

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