その3 テーマ「いただきます」

解答他 

Q1.私は久々にこの銘柄のジュースを飲みました。アラビア語でも書かれているその銘柄は何?(ヒント:炭酸入りです)
A1.MiRiNDA(ミリンダ)


●「コカコーラ」系の「ファンタ」に相当する「ペプシ」系のブランド。最近、日本ではほとんど見なくなった。
●サウジでも、清涼飲料水は「コカコーラ」系と「ペプシ」系がしのぎを削っている。「スプライト」や「7up」もいたる所で売られている。

 

Q2.アラブ世界で食される「カプサ」と「ホブズ」。パンはどっち?
A2.「ホブズ」

●ホブズはナンのようなパン。私の口には合う。
●カプサは肉汁で炊き込んだご飯料理(といっても米は細長いやつ)。肉は鶏や羊が一般的だが、先日食べた「ラクダのカプサ」もおいしかった。

 

Q3.私がリヤドのレストランに一人で行った場合、「○○セクション」に入ることはできません。○○(2文字という意味ではありません)に当てはまる言葉は何?
A3.ファミリー

●大半のレストランには「シングルセクション」と「ファミリーセクション」が設けられている。
●「ファミリーセクション」は女性を含む家族連れやグループが利用する。よって男性が一人の場合はもちろん、男性複数でレストランに行った場合にも「シングルセクション」で食事をすることになる。
●これに対し女性は「シングルセクション」に入ることはできない。そもそも女性の一人歩きは禁止だし、車の運転もダメという国なのである。

 

Q4.これは古くから食料とされてきた、何という植物の果実でしょう?
A4.デーツ(なつめやし)

●アラビック・コーヒーと共に、ディナーの開始前に出される。
←アラビック・コーヒーを持つ私
●味は甘く、レーズンに近い。タンパク質やミネラルも含まれている。

Q5.実はリヤドにも「スターバックス」があります。多分、仙台より多いと思います。そして、マニアの間ではサウジのスタバグッズが高額で取引されることもあるそうです。なぜでしょう?
A5.マークが通常のものと違うから

●「女神」のマークがイスラームの教えに抵触するとして、使えなかったのである。

●↑これがサウジ専用のマーク。なお、下のアラビア語は「スターバックス・コーヒー」と書かれている。
●現在では、通常のマークが店頭にもグッズにも使用されている。
●リヤドには「スタバ」や「マクドナルド」はもちろん、「KFC」や「ピザハット」、日本から撤退した「バーガー・キング」も多数存在する。アメリカ系のスーパーに人が集まり、Q1で触れたように「コカコーラ」や「ペプシ」があふれている。町そのもののつくりも非常にアメリカに似ている(似せている)らしい。「アメリカ的な生活」というのは、「自由」とか「民主主義」とか、ましてや「平和」の象徴なのではなく、単に「豊かさ」の象徴なのだと思う。


フリートーク

●ようやく総理の訪問も終わり、更新の時間ができた。
●それにしても5月はいろいろなことがあった。その中でもテロ事件については触れないわけにはいかないだろう。
●私は以前に紹介した官舎から、今回被害に遭ったのとは別のコンパウンド(外国人居住区)に移っており無事だったが、あれ以来警備が非常に厳重になっている。
●事故の翌日、被害の現場を見る機会があった。ドアが吹き飛び、窓枠が外れ、ガラスが足の踏み場もないほどに散らばり、天井が落ちていた。一瞬の爆風と熱の凄さを思い知らされた。
●しかし、その爆風と熱の通り道でなかった場所は何事もなかったかのように残っていたりする。結局、生死を分けたのは「その時どこにいたのか」という一点に尽きる。
●テロは世界中どこにいても完全に避けることはできない。だからテロなのである。それが起こったときにどこにいたのかで、無関係に感じる時もあれば間一髪で被害を受けない場合もあれば命を落とすこともある。運としか言いようがない・・・。
●ただ、今回身を持って知ったのは、近くでテロが起きて被害を受けなかった場合、決して「運が良かった」と楽観的に済まることはできないということだ。精神的なショックというのが非常に大きいのである。
●事件の直後、私の家にアメリカの警官がなだれ込み、窓からテロリストを射殺し、テロリストの首が転がる・・・という夢を見た。怖い夢だった。直接の被害のない私ですらこうなのだから、実際に傷を負ったり、家を壊されたりした人たちの心境はいかばかりかと思う。
●戦争による攻撃とテロは明らかに違う。「戦地」に住む人々には、攻撃に対する心の準備があるだろう。しかし、テロは全く無防備なところに攻撃を仕掛けてくる。心の動揺は大きい。今回、あの9.11でアメリカが受けたショックの大きさに初めて気づかされた。
●あれから半月が過ぎたが、依然として「テロの恐怖」は消えない。どこにいても完全に消し去ることのできない恐怖なのだから、それを持ち続け、常に心の準備をしておこうと思っている。

●そんな生活の中でも、クイズは常に頭の中にある。先日「ニセ・ミリオネアゲーム」を購入した。次回はその話をしたい。

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