その7 テーマ「石油」

解答他 

Q1.5万人を超える従業員を擁し、サウジアラビアの石油をほぼ100%支配している国営企業の名前は何?
A1.サウジ・アラビアン・オイル・カンパニー(サウジアラムコ、アラムコも正解)

1930年代にアメリカの石油会社の出資で「アラムコ」が誕生(アラムコ:Aramcoの“am”は「アメリカン」のこと)。1970年代以降国有化が進み、現在は完全な国営石油会社。名前も変わったが、現在でも「アラムコ」と呼ばれることが多い。
●石油の上流部門はサウジアラムコが独占している。
●仕事の関係でアラムコの施設に行く機会がありますが、とにかく日本の石油会社とのスケールの違いに驚かされます。
 

Q2.昨年のサウジの原油生産量は1日平均約765万バレル(旧中立地帯含め)でした。さて、この「旧中立地帯」とは、サウジとどこの国の間にあったでしょう?
A2.クウェート

●サウジとクウェートの間にあった中立地帯(陸上と海上)は、既に両国の領土として分割されている。しかし、その地帯で産出された地下資源については、現在属する領土に関わらず、両国間で折半することになっている。
●かつて日本のアラビア石油が採掘権を持っていた「カフジ油田」も、この地帯にある。

Q3.昨年、日本がサウジから輸入した原油の量は東京ドーム何杯分(ヒント:2桁です)?
A3.47杯(45〜50杯の解答は正解とします)

●2002年に日本がサウジから輸入した原油は約5,840万KL(1日平均約16万KLで計算)。東京ドーム1杯は約124万KL。 
●ちなみにサウジからの原油輸入量第1位はアメリカ。日本は第2位。

Q4.下の???には何が入るか。

???→ナーゼル→ナイミ

A4.ヤマニ

●最近の石油大臣。最近といっても、ヤマニは1962〜1986年に在職。
●現在のナイミ大臣も1995年の就任で現在3期目。石油大臣に限らず、サウジの偉い人達はその在位が非常に長い。
 

Q5.サウジの原油確認埋蔵量はもちろん世界一ですが、サウジの確認埋蔵量がロシア、イラン、カタールに次いで世界第4位の地下資源は何?
A5.天然ガス

●一般的に石油が多ければ天然ガスも多い。
●サウジは最近まで、石油の「ライバル」になり得る天然ガスの開発に消極的であった。しかし、最近の人口増加に伴い需要が増えてきた電力、水(淡水化)プラントなどの動力源として、天然ガスを積極的に活用しようという方針に変わってきている(その分、今まで発電などに使っていた原油を輸出に回す、ということになる)。
●天然ガスももちろん、石油省、サウジアラムコの支配下。ただし、ガス開発の一部において、外国資本を導入する動きがある。


フリートーク

●阪神が優勝したり、クウェートやシンガポールに出かけたり、帰国準備が忙しかったり。そんなこんなで、アラブ版「ミリオネア」の話は次回のお楽しみということでご了承を。
●クウェートは予想以上に近代的で、高層ビルが立ち並ぶ大都会。湾岸戦争でやられたタワーもとっくに復活。ただし、ひっそりと傷跡も残されている。そんな街。
●ホテルでTVを見てたら、電話で参加するシンプルなクイズをやっていた。ちなみに英語の放送だった。
●シンガポールは何でもある街で物凄く気に入った。台湾向けの日本のCD、“JEOPARDY!”のクイズ本などを購入。
●ただ、クイズ文化はあまりないような気がした。様々な文化が混ざっているので、「共通の文化」というものが無いから成立しにくいのだろうか?

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