その19 テーマ「マアッサラーマ」

解答他 

●「マアッサラーマ」とは、アラビア語で「さよなら」のこと。サウジアラビアでの生活も今年の2月で終わり、日本に戻ってきました。
●3年間、サウジという特別な環境で、大使館勤務という貴重な経験をさせてもらいました。そんなわけで、「さよならサウジ、さよなら外務省」という思いを込めた「サウジアラビア編」最後のクイズです。

Q1.2003年に刊行された天木直人著「さらば外務省!」の表紙でも目にすることができる、外交官を象徴するモノといえば何?
A1.外交旅券
●より正確に言えば、VOID(無効)になった外交旅券。私も持ってます。

●まあ、外務省に関して暴露してやろうという気もないし、必要以上に擁護するつもりもありません。どこの職場とも同じように、いい思いもしたし、嫌な思いもしました。そんな自分の感情には素直でありたいと考えています。


Q2.このほど駐ロシア大使に任命された、2003年から駐サウジ大使を務めていた人物は誰?
A2.齋藤泰雄(さいとうやすお)
●私の在任中、最初の3ヶ月を除き、齋藤大使にはお世話になりっぱなしでした。
●私のような民間から来た三等書記官にも、仕事をしやすい環境を与えて頂き非常に感謝しています。


Q3.外務省所管の独立行政法人は2つ。国際協力機構(JICA)と何?
A3.国際交流基金
●これに関してはノーコメント。まあ、こういう組織があるってことが広く知られた方が良いでしょう。


Q4.海外で日本の選挙に投票するために必要なこの紙の名前は何?

A4.在外選挙人証
●こっちが表

●昨年思いがけず、最初で最後の在外投票を行うことができた。小泉劇場に感謝。
●日本の投票日は9月11日だったが、上記の通り私が投票したのは8月31日と早め。票を日本に運ぶ関係から、海外では早く投票しなければならない(サウジの投票期間は8月31日〜9月3日)。
●31日というのは公示の翌日なので、大使館の準備担当者は大変だったと思う。しかも、今回までは比例のみだったが、これからは選挙区の投票もしなきゃいけないので、候補者一覧を揃えるだけでも大仕事だろう。


Q5.エネルギー産出国と消費国の閣僚が多数出席し、対話を行う「国際エネルギー・フォーラム」が今月開催される中東の都市はどこ?
A5.ドーハ
●現在は2年に1度行われ、今回が10回目。ちなみに4年前の第8回は大阪で開催された。
●サウジと関係ないじゃん、と思われるかも知れないが、このフォーラムのための事務局がリヤドにある。昨年11月、事務局の開所式が開かれ、アブドッラー国王を筆頭に各国の石油関係の閣僚や石油会社のトップが出席した。私も仕事で現場に入ることができた。
●小さい建物の中を、普通じゃお目にかかれない要人達が往来する様子は一生忘れることはないだろう。一番の良い経験です。


●3月1日からは元の会社で仕事を始めており、サウジにいたのは遠い昔のように思えます。でも、3年間という「重み」は自分の中に確実に残されています。またいつか、違う形でサウジに行ければ幸せです。



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