第11回・・・HP開設1年を迎えて


半年毎に行なう文字通りの「定例会見」も今回が2回目である。主にこの半年の動きについて話したい。

9月以降、メールでの反響が最も大きかったのは定例会見・第8回「クイズオタクの壊し方」だった。
「クイズオタク」に関する話をしようとすると、どうしても「オレはオタクじゃない」or「お前も同じオタクだ」という不毛な感情論(定義論)に陥りがちである。それを離れ、「クイズオタク」と呼ばれる状況(それ自体は否定できない)をどう捉えていくか、という話を自分自身の葛藤も含めて書いた。
メールを見る限り、それぞれに葛藤はしているように思う。状況を冷静に、客観的に見ることができる人ほど。結論が簡単に出て、すぐに改善できる問題ではないが、葛藤すること自体に必ず意味があると信じている。冷静かつ客観的な視点、それらに基づく分析、というのはクイズにもその他の面にも役に立つものだから。

問題について。約束の「3月の段階で30セット」は何とか到達できそうだ。2000年からは「デジカメ」も導入して、HPにおける「ビジュアルクイズ」の様々な可能性を追求している(一口に「ビジュアルクイズ」といってもパターンはいろいろなのだ)。しばらくは、現在のペースと方向性で続けていきたい。
まあ、相変わらず「面白い」と言っていただいてもいるので、質は落ちていない、という自負はありますが、ちょっと心配な点も・・・。それは「具体的にどこが面白いか」ということが良くわからないことだ。もちろん自分なりの「面白さ」の基準はある。しかし、それがHPを御覧の皆さんと一致しているのかを知りたいのだ。


そこで思いつきの緊急企画!
「あなたが選ぶ『ヌーベル・クイジーヌ』究極の品々」

メールのルールに従って頂いた上で、セット029までの全290問の中から、あなたが面白い」と思う問題を上位3問まで(本当は「セット○○○のQ◆」と書いて頂くのが一番ですが、「いちいち確認するのが面倒だ」と思われるでしょうから、私に伝わるように書いて頂ければ形式は何でも良いです)、それぞれの理由を必ず書いて、送ってきてください。もちろん、ページ全体の感想なども沿えて頂ければ幸いです。
回答して頂いた方の中から
厳正なる抽選の上(本当に厳正にやります)、1名様に、本HPで「コラム」のみを紹介した幻の冊子「秋元雅史のクイズ年鑑’93(HP未発表問題が500問!)」と自筆未掲載問題30問を差し上げます(当選者には後日メールにて御連絡致します)。
どれだけ回答が集まるのか全く見当がつきませんが、取りあえず
4月末日締切りということでお願いします。
宛先は
こちら

※別にそれを集計し、上位10問を「ベスト・セレクション」と銘打って「クイズ」のページで紹介して1回分楽をしよう、なんてセコいことは思っておりません。発表は「定例会見」の方で行う予定です。たまにはこんな企画もいいでしょう。1周年ですし。


なお、問題には今回も「追記」を加えた。以前は「この作業も半年毎にやっていきたい」などと書いていたが、これは都度追加していく方が良さそうなので、今後はそうする。定期的に全問題を見直して頂ければ、常に新しい情報が書きこまれている、というのが理想だ。

最後に。この半年での最大の変化、それはこのHPの内部ではなく外側にある。9月以降、後輩の鶴君佐々木君hiro2000君(ハンドルネームってあんまり好きになれない)のHPが次々とオープンしている。皆、中心学年当時のオープン(と呼ばれる閉鎖的なクイズ大会)では目立った結果をほとんど残していないものの、非常にクイズに対するセンスと分析力のある連中だった。それらは今までなら日の目を見ることはなかったろう。しかし、佐々木君の言う「しがらみから自由」なHPという空間によって、広く人目につく可能性を持った。心からうれしく思う。そして私は、これを御覧の皆さんもできる限り「作る側」に回って欲しいと思っている。「クイズ界(そんなものは社会的には存在しませんが)」の住人の顔色をうかがうことなく、自分なりの「クイズ」へのアプローチの様を披露して欲しいのだ。そして、私が「面白い」と思うページはこんな感じで紹介できれば、と考えている(別に「TQC」に限定して紹介するつもりはないです。hiro2000君のページだって、正体がわからない頃から「面白いなあ」と思っていたし)。

※こんなことを書いていたらなんと!私が師と仰ぐ水谷御大が遠き異国の地でHPを立ち上げた、というニュースが入ってきた。必見です!

「ヌーベル・クイジーヌ」に関しては、「クイズ界(そんなものは・・・以下略)」の住人の顔色を逆の意味でうかがってしまう傾向があった。今後はそうした部分からも真に自由になって、自分のやりたいことをやっていきたいと思う。ここで紹介した人達のページはどれも更新が早いので、負けないように頑張っていきたい。良い刺激を受けて今後も良質の問題を作り続けたい。そんなわけで2年目もよろしく!

 

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