(2017年6月29日)
「クイズ協会」ねぇ。対立してる側も含め、「クイズの場」にわざわざ足を運んでくれる「奇特な人」を対象とする派閥争い、という域を出ていないのが気になる。18年前の問題提起が未だに有効とは・・・。
●むしろ「奇特な人」相手の商売確立(同人誌が書店に並んだり、地上波からKnock Outされた集団がスカパーに拾われたり。「奇特な人」への搾取強化とも言える)の最終形のようにも思え、その流れの中で、外部への視点がどんどん欠落していっている気がする。
●競技クイズ普及のための「競技クイズ協会」なら、それで全く構わないが、クイズを将棋のような文化にしていくための「クイズ協会」なんでしょ?

●甲子園を目指している子が、アニメ「ナナマルサンバツ」を観てクイズに興味を持ったとしましょう。彼が野球部からクイ研に転部する可能性はほぼゼロですよ。でも、クイズの普及を考えるなら、彼のような子を大事にしなければならない。さて、どうするか?
●クイ研が学園祭で「校内ウルトラクイズ」を開けば、彼も参加できる。協会は、そういうイベントを促すべく、盛り上がるクイズ形式や問題例を提供したり、運営ノウハウを伝授したりする・・・。これは思い付きだが、私が言いたいのは、こういう方向性の話が協会から全く出てきてないよね、ってこと。

●私は学生の頃から周囲に「もしクイズが大ブームになって、サークルに200人来たり、オープンに1,000人エントリーしたらどうする?」という質問を投げかけたが、「正解」を聞いたことがないし、自分の中でも答えは見つからない。
●内向きの視点では、せいぜい2〜3ケタ相手が限界ということだろう。万が一、努力が実って「奇特な人」が4〜5ケタになったとしても、それは「クイズブーム」でも「クイズの普及」でもない(「競技クイズブーム」「競技クイズの普及」ではあるが)。 ケタがいくつも違う話をゴッチャにしちゃダメ。

●阪神タイガースには伝統的に将棋好きの選手が多く、ロッカールームでは将棋が盛んに行われているという。かのランディ・バースも川藤が指している後ろで将棋のルールを覚え、そこそこ強くなったとか。
●将棋を楽しむ選手の横で、クイズを出し合っている選手がいる状態になって初めて「クイズが普及した」と言える。つーか、協会としては、そうしたいんだよね?だったら、やっぱり野球部の子を大事にしなければならない。さあ、どうします? 



(2018年7月24日)
●先日「JQSグランプリシリーズ」の予選を受けました。誰でも参加できる点、「クイズの実力チェック」というコンセプト、そして何よりも問題作成・監修が田中健一さんということから挑戦を決めました。参加料(1,600円)は、田中さんの新作問題200問を解けることに対する価値として支払いました。
●実際、その良質な問題群には参加料の以上の価値があったと思います。 前月に英語のペーパークイズで大苦戦した分、(実際に装着したことはないですが)「養成ギブス」が外れたような感覚で調子良く解くことができ、トップリーグに名を連ねることができました。身に余る光栄です。
●しかし、私は特定のクイズ団体に所属するつもりが無いので、それが条件となる本戦への参加は辞退致します(団体に賛同するかどうかが基準ではありません。もし100%私と同じ考えを持つクイズ関連団体があったとしても、私がそのメンバーになることはありません)。
●テニス部のクイズ好き高校生」として「FNS」でクイ研の学生・社会人に挑んでいった頃と同じ気持ちでクイズに臨めていること、派閥争いの外側から、誰の顔色も窺わず、誰に迷惑をかけることもなくクイズ番組の批評や新作クイズの公開ができていること。この2点を今後も大切にしていきたいのです。
●言うまでもありませんが、これは自分の身勝手な理屈であり、他の皆様のご判断に影響を与えようとするものではありません。また、参加者の一人として大会の盛況を心から祈っております。

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